私は30歳前ぐらいから、欲しいものって特にないなあと思うようになった。
若い頃は知識や経験が少ないので、あれが欲しいとかあそこに行きたいとかあれをやってみたいとか、
いろんな未知のものに興味があって、さまざまな期待や欲望を持ったりするものだ。
でも、年を取るにつれて、だんだん大抵のことは一通り経験して想像がつくようになってくる。
しかも、他の人からどう見られるかという問題についても、
自分が気にするほど他人はこっちを見ていないと思うようになってからは気にならなくなった。
そんなふうに、自分の生活に必要十分なものが把握できるようになってくると、
特に物欲が湧かなくなってきてモノをあんまり買わなくなってきた。
とはいえ、広告を見たり、ショッピングモールや家電量販店に行って新製品を見ると、
ちょっと欲しくなったりすることもある。
けれど、冷静に考えると、そういうときに欲しくなるモノは別になくても困らないものだ。
普段の生活レベルを上げると、浪費に楽しさを得るのに、さらにたくさんのお金がかかるようになる。
だから、普段はあまりお金を使わず安いもので適当に暮らして、たまのちょっとだけ高いものを買う、
というのが一番いい暮らしなんだと思う。
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