脳が喜ぶこと

どんな人がうつ病になりやすいですか?

と聞かれたとき、その一例として私が心理カウンセリングでよくあげるのが「無趣味な人」だということです。

以前に、会社密着型の真面目な人ほどうつ病になりやすいという話をしましたが、

趣味を楽しむ余裕や生活の中に遊びがないから会社と密着してしまうという見方もできるでしょう。

 

健康維持のための基本は、緊張とリラックスのリズムある生活を心がけることです。

もし、趣味や遊びなど見向きもせず、仕事一筋にがんばり続ければどうなるでしょう。

「一張一弛」の一張に偏りすぎると、いずれ自律神経のバランスが乱されて、体を蝕む結果になってしまいます。

 

趣味はうつを遠ざけるほどの効力を発揮します。好きなことに没頭しているときは、

面白い、楽しい、嬉しい、ワクワクするといった体験が思う存分にでき、脳はこうしたポジティブな刺激が大好きです。

その瞬間、快楽を生み出すホルモンの分泌が活性化したり、自律神経の働きが調整されます。

 

仕事上のストレスを抱えていても、趣味や遊びの世界でうまく頭のチャンネルを切り替えることができれば、

辛い、苦しい、嫌だといった否定的な感情も緩和され、体により良い変化がもたらされるでしょう。