この一年で、あたりまえにできていたことが
ひとつひとつができなくなりました。
夢の中ではしゃべりながら歩いたり
バスケをしながら思い切り走ったりできるのに
目が覚めると、もう自由には動かない体があるんです。
毎日がかわってしまいました。
転ばないためにどう歩いたらいいのか、
どうすればお弁当を早く食べられるのか、
どうすれば、人の視線を気にしないでいいのか、
ひとつひとつ頭の中で考えなきゃ、
生きていけません。
高校にいって、大学にいって、仕事をして、
そんなふうに思い描いていた未来が、
ゼロになっちゃいました。
生きていく道が見つからなくて、
小さな希望の光りもみえなくて、
病気になってしまったせいで
あたしの人生はこわれてしまったって何度も思いました、でも!
でも、悲しいけどこれが現実です。
でもどんなに泣いても病気からは逃げられないし
過去に戻りたくても時間はもどせないし、
だったら、自分で、自分を、
今の自分を好きになってあげなくちゃって思いました。
だって、この体になってから、
はじめて気づいたことがたくさんあるから。
そばにいてくれるだけで、
家族ってありがたいんだなあとか、
さりげなくささえてくれる友達の手が
すごくあったかったりとか、
健康なことが、それだけで、それだけですごく幸せなこととか。
病気になったからって、失うことばっかりじゃありませんでした。
このからだのあたしが、あたしだって、
障害という重荷をしょっているあたしが、
今のあたしなんだって、
胸をはっていきていこうと思いました。
だから、養護学校にいくことは自分で決めました。
みんなとは、生きる場所は違うけど
これからは、自分で選んだ道の中に、
一歩一歩、光りをみつけたいから。
そう笑っていえるようになるまでに、
私には、少なくとも1リットルの涙が必要でした。
だからもう私は、この学校を離れても
何かがおわってしまうなんて絶対に思いません。
みんな、今まで、親切にしてくれてほんとにありがとう。
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